Loading

マイナポータル&e-TAX 確定申告体験記

こんにちは、左右公認会計士事務所のSです。

気が付けば、あっという間に季節が春になっていました。私はこれからの時期のポカポカした陽気と、新生活で浮足立つような空気感が割と好きなタイプです。最近は、花粉をはじめとした様々な飛散物が、ひとつの社会問題になるレベルですさまじいようなので、春が嫌いだという方も多い気がしますが…。皆様はいかがでしょうか。

さて、少し時は遡りますが、3/15は個人の所得税確定申告の締め切り日でした。当事務所でも、個人のお客様よりご依頼頂いた申告業務に勤しんでおりました。が、今回は私自身が自分の確定申告を、マイナンバーカード(マイナポータル)とスマートフォン用e-TAXサイトを用いてやってみたので、個人の感想を好き勝手に述べていきたいと思います。

確定申告をするにあたり、最初に国税庁のサイトを見たところ、マイナポータルとe-TAXを用いた申告かなり推しているようでした。私自身、所持しているデバイスはスマートフォンだけですし、せっかく自分の確定申告をするのなら、国税庁が推進する方法に乗っかって、できるだけシステムを駆使することにチャレンジすることにしました。

マイナポータルとe-TAXを用いた申告は、大きく2部制に分かれています。マイナポータルにログインし、確定申告に必要な情報を集めるのが第1部。マイナポータルに情報が集約したら、e-TAXにそのデータを流し込んで申告をするのが第2部、という感じです。

第1部で利用するマイナポータルは、確定申告で利用する証明書情報(例:給与所得や公的年金の源泉徴収票、医療費、社会保険料、生命保険、ふるさと納税、iDeCo、等…)が一括取得でき、第2部のe-Taxサイトへ連携すれば自動で数字が入力される、という点がウリです。私の場合、①給与所得の源泉徴収票、②国民健康保険料、③国民年金保険料、④ふるさと納税の4つが確定申告に関わってくる項目で、中でも①と③は手元に紙の証明書がない状態だったので、マイナポータルをうまく活用することで、証明書がすぐに準備できるならとてもありがたいな、とかなり期待しておりました。ただし実際のところ、予想していた通りに簡単に自動で情報が取得できたのは医療費のみで、本当に必要としていた証明書の準備には意外と手間がかかりました。

こちらは、実際に私がマイナポータルで証明書情報を連携した結果の画面です。一番上が医療費の通知情報ですが、これに関しては情報取得を始めた直後に取得完了していた記憶があります。私の場合は医療費の支払いが10万円未満だったので今回は直接関係ありませんでしたが、このスピードと手軽さにはかなり驚きました。
しかし、肝心の①給与所得の源泉徴収票と②国民年金保険料に関しては、厳密にはマイナポータル上だけでは完結しませんでした。よく見ていただくと分かりますが、①給与所得の源泉徴収票はe-TAXサイト、②国民年金保険料はねんきんネットと、管轄する外部サイトへとばされ、それぞれでマイナンバーカードの利用登録と、取得したい情報の申請が必要になります。また、うまく連携と証明書情報が取得できたかの結果を見るにも、再度外部サイトへログインし、それぞれのメッセージボックス等で確認しなければなりません。これなら従来の、直接e-TAXサイトやねんきんネットを使うのと何も変わりませんし、マイナポータルへのログインを通している分、情報収集に限ってはむしろ手間が一つふえたとまで言えそうです。最低限、情報取得が完了しているのか、失敗しているのかの情報だけでも、マイナポータル上の一覧で確認できるようにしてほしいものです。
また、①給与所得の源泉徴収票に関しては、結局最後まで情報取得ができませんでした。雇用主が提出した「給与支払報告書」をもとに、情報を取得してくるという仕組みのようなので、「給与支払報告書」の方に、取得できない何らかの理由があったのかもしれませんが、原因は謎のままです。仕方がないので、今回は事務所で源泉徴収票を印刷しました。
他に、国民健康保険料は、ちょうど証明書となるハガキが届いていたのでそちらを使用。ふるさと納税は、連携可能なふるさと納税サイトの中に、自分が利用したサイトが含まれていなかったので、こちらも紙の証明書を利用しました。今後の対象サイトの拡充にも期待したいところです。

追加で意外と面倒だったのが、e-TAXサイト、ねんきんネットのログインをマイナンバーカード方式にしてしまったことで、ログインする都度カードが必要になってしまったことです。ID、パスワード方式であれば、スマートフォンでGoogleのパスワードマネージャーを起動し、ポチっとするだけでログインできたのですが…。大事な個人情報なので、それくらいのセキュリティ意識が必要ということかもしれませんね。

判断に迷いそうな用語にはヘルプがついています

閑話休題。第2部のe-TAXサイトでの申告ですが、こちらは本当にサイトのつくりが優秀でした。多くの利用者にとって、確定申告作業は年に1度だけでしょうし、住宅ローンを借り入れた等の理由で、初めて申告作業を行うような方もいると思います。e-TAXサイトの確定申告コーナーを利用した感想としては、前述のような「税金や専門用語に普段なじみのない人」に限りなく目線をあわせて構築されている印象を受けました。

ヘルプが別ウィンドウにならず、その場で確認できるのも、使い勝手がよかったポイントです。

流れとしては、まず申告する税目と年度を選び、マイナポータルとの連携ボタンを押しておきます。その後、収入や控除に関する入力が始まりますが、迷いやすい選択項目にはヘルプがついていたり、簡単な質問に「はい」「いいえ」で回答するだけだったりと、専門用語には極力補足を入れ、迷いにくいよう誘導する配慮がされているように思いました。また、先にデータ連携をしておいたおかげで、金額の手入力も最低限で済み、ものの10分程度で申告が完了してしまいました。

一問一答形式で、申告書作成のベースが作られていきます。わかりやすい!

というわけで、私個人目線での総評としては「マイナポータルは今後の改善を期待したいが、e-TAXサイトは思ったよりやさしい」です。第1部のマイナポータルを苦労して乗り越えた先の第2部で、e-TAXサイトに癒される(?)とは思ってもみませんでした。

さて、ここからは余談です。今回の確定申告では社会保険料控除の追加をしたのですが、還付される税金は5,802円でした。上記の手間を考えると、受け取る還付金より面倒の方が勝つ人もいるレベルだと思いますし、この程度の金額のために、どこかの国税職員の仕事が微増した可能性を思うと申し訳ない気もします。が、一般庶民の私にとってはありがたい臨時収入です。週末、なにかおいしいものでも食べにいこうと思います。

さらに余談ですが、そもそも私は本来であれば、年末調整を受けるだけで確定申告は不要な立場です。ただ年末調整の際、年内に所得控除の対象になる支出があった事をすっかり忘れるという、会計事務所職員らしからぬ凡ミスをはたらいてしまいました。気が付いたのが1月も後半に差し掛かった頃だったので、経験もかねて、今回は自分で確定申告をしてみようという事になった訳です。年末調整を受ける皆様はくれぐれもお気を付け下さいね…!

関連記事

  1. 社内DX 事例紹介<Google workspace②>
  2. スタッフの勉強会
  3. 社内DX 事例紹介<Google workspace①>
  4. クラウド会計ソフトレビュー①<初心者編>
  5. お盆期間中の営業について
  6. 企業型確定拠出年金制度について
  7. ふるさと納税について
  8. 来期の決算にむけて

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP