リスキリング(?)教育研修(?)
社員のリスキリングが叫ばれています。私たちも、社員の教育研修には力を入れています。とはいえ、ここ数年間は試行錯誤の連続でもありました。私たちが実際に取り組んだ教育研修について振り返ってみました。
1. 書籍の経費精算制度の導入
社員が自発的に学習に取り組むための施策として、「本を買って勉強する際には経費で精算できる」という制度を導入しました。この仕組みで、学びの機会を奨励しようとしましたが、残念ながらその制度を利用されませんでした。
自分自身は常に書籍を買って、読むことも多いため、本屋に行くことも多く、いい施策とも思ったのですが、もとも本を買って勉強するという習慣がなかったのかもしれません。また、お金がもらえるならまだしも、お金がかからないというだけで、業務時間外に業務の勉強をする、そんな時代ではないのかなというようにも考えさせられました。忙しさも要因の一つだったかもしれませんが、経費精算だけでは学習のモチベーションにならないことがわかりました。
2. 研修動画配信サービスの活用
次に、研修動画配信サービスに加入しました。最初は、社員にいくつかの動画を指定し、視聴を推奨しましたが、これも最初はうまく機能したものの、次第に誰も動画を見なくなりました。この方法を2回試みましたが、同じ結果に終わりました。
話を聞くと、そもそも何を視聴すべきかわからない、一人でいて視聴していても疑問点を確認することができず、結果わからずに終わってしまうということでした。ただ動画視聴するだけでは理解は深まらず、また、社員の自発性に任せた動画視聴だと、持続的な学習にはつながらず、更なる工夫が必要だと感じました。
3. 社内勉強会の実施
そこで、書籍を人数分購入してテキストにして、社員の中から講師を選び、週1回1時間の勉強会を開催することにしました。
この取り組みは一定の成果を上げ、社員同士の知識共有も活発化しました。しかし、繁忙期には日程調整が難しくなること、講師となった社員の負担が大きいこと、また、題材やテキストを探してきて、選択するのもそれなりに負担のかかる作業で、全体としてみても負担感が大きく、これを続けていくのは相当難しいと感じました。
4. ハイブリッド式(動画研修、ディスカッション形式及び集中研修)の導入
現状取り組んでいるのは、研修動画をみんなで一緒に視聴し、その後ディスカッションを行う形式です。また、週1回1時間ではなく、月2回3〜4時間の集中的な研修に切り替えました。動画研修を1.25倍等少し早めて視聴する一方で、途中途中で、社員同士がディスカッションする時間を設けて、理解を深める作戦です。時間は増やした一方で、回数を少なくして日程調整はしやすくし、参加できなかった参加者は、個人で時間を見つけて動画研修を視聴すればキャッチアップもできるという算段です。
こちらについては、おおむね好評ですが、まだ結果は出ていません。この形式で落ち着くことを願っている段階です。社員の側から、こういったことに役立つので、この研修が受けたいと言ってもらえる日を楽しみにしています。
今後の展望
教育研修に関して様々な方法を試みてきましたが、一朝一夕で成果が出るものではなく、やり方についても試行錯誤が必要だということを実感しました。私たちは実例を通じて学び続け、より良い方法を模索して行こうと思っています。もし、他に効果的な方法があれば、ぜひ教えていただきたいですし、もし、私たちの取り組みが参考になることがあれば、大変うれしく思います。
教育研修やリスキリングを通じて、従業員をパワーアップさせることが、今後さらに重要になると感じています。私たちも積極的に行っていきますし、また、その支援も行っていきます。
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